遂にこの時が来た。
いつでも割引で映画を観れる年齢に。
嬉しいような寂しいような複雑な気持ち。
さて、記念すべき初めてのシニア割は、「ヒトラーを欺いた黄色い星」と言う映画。ホロコーストから逃れて生き延びた4人の方の体験を、本人の証言を交えながら淡々と描いたドキュメンタリー的な映画。
ナチスが首都ベルリンからユダヤ人を一掃したと宣言した中で、終戦まで潜伏し生き延びた方が1,500人もいた事を知りました。潜伏していた人がいた事は、アンネの日記で有名ですが、アンネは収容所で亡くなりました。生き延びると言う事はある意味奇跡に近かったのだと思いました。
そしてこの奇跡の背後には、自分たちの危険をも顧みずユダヤ人を救おうとした多くのドイツ人がいた事を私たちは忘れてはならない。
はたして、このような時自分ならどの立場にいるだろうと考えさせられました。
終戦の時、ソ連兵の前で自分たちがユダヤ人である事を示すため「シェマ・イスラエル」を暗誦するシーンは感動的。
"聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。
心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。"
申命記 6章4~5節